優しい声
タテ君がエプロンを取りに来た。会っちゃった。偶然休憩室に戻ったら居た!
びっくりしたけど、久しぶりに顔が見れて嬉しかった。
交わした言葉は、お久しぶりです。
だけだったけど、可愛かった。
優しい声だった。
私が好きな癒し声だった。
出会った頃のタテ君だった。
最後の方の冷たい声が、どうしても引っ掛かってた。
急に冷たくなったり
声が低くなったりずっと怒ってるように感じてた。
相変わらず、ずっと想ってた。
今だったら、って思っちゃう。
どうして変わってしまったんだろう。
やっぱり、また出逢いたい。
また、好きになりたい。
忘れたくないな。
ずっと名前も顔も声も思い出も全部記憶に残そうって決めたよ。
忘れたくない。