タテ君へ最後のメッセージ
今日、タテ君がエプロンを返しに来た。
今日、来るんじゃないかって予感がしていた。これが本当の最後になると思ったから、絶対会いたいと思った。
でも…
会えなかった。
エプロンが入った紙袋がテーブルに置いてあった。
また、泣きそうになった。
何で?
タイミング悪かった。
期待したら、いつもそうだ。
神様から意地悪される。
私は、いつも、期待するとダメなんだ。
ねぇ、出会った意味って何だろう?
いつまで経っても苦しいよ。
この想い何処にやれば良いの?
新しい恋したら忘れられるなんて残酷だよね。
後、何回思い出すんだろう…
どうやったら笑えるの?
全然笑えなくなっちゃったよ。
君が居ない世界は、つまらないよ。
この半年、何だったのかな…
でも…
キラキラしてたなぁ。
タテ君へ。
可愛くて、カッコ良くて、優しくて、不器用で、仕事は早いし、覚えるのも早い、レジに立つ姿が好きだったよ。
安心感あるし、癒し系だし、怒るとムカつく、顔に出やすくて分かりやすい、
たまに私が言った言葉真似してた。
前髪があるタテ君が好きだった。
コンタクトよりもメガネが好きだった。
私服がお洒落じゃない所も、身長が低い所も、好きだった。
態度に全部出てた所、たまに抜けてる所、不思議な魅力だったよ。
名前も大好きだよ。漢字で書くと意味が素敵な名前。
ずっと忘れないからね。
顔は、マスク取ったら分からなくなると思うんだ。
どんな顔か見たかったなぁ。
最後まで見れなかった。
私の残りの出逢いの中で、君みたいな人には出逢わないと思うんだ。
君は、これから沢山出逢うだろうけど。
私にとって君に出逢った意味って何だろう?
ずっと問うだろうな。
もし、また違う誰かを好きになっても、忘れない。
初恋の様な気がしてる。
もう、泣かないから。
これで、最後にするね。
あーあー街で会ったら笑えるかな。
声かけれる自信無いから、気づかないふりするね。
まだ、無理みたい。
いつか2人がまた笑えます様に。