逃げていたのは私だ
姉に、以前から、タテ君の話をしてた事があって、久々に、タテ君の話をしようとして、実は、タテ君辞めちゃってね…って、大学に進学するみたい。就職が厳しいらしい。塾とか今から通うのかな?って言ったら、その為にバイトしてお金貯めてたんじゃないの?偉い!偉いねぇーって。
本当かどうかは分からないけど、私の頭の中に、その発想は無かった。
その言葉を聞いた時、悪いことをしてしまった罪悪感と反省とタテ君に会いたくなってまた、泣けてきてしまった。
私は、タテ君に対して、ずっと責めていた。
心の中で、ずっと。
何で?何で?と。
辞めた事にやっぱり納得出来てなくて、
どっか引っ掛かって、モヤモヤして、苦しくて、ムカついて、なのに好きで…
大人として情けなくなった。
別れ方が間違ったのは私の方だ。
私が、聞けばよかったんだ。
バレンタインのクッキーを渡す時に。
いや、渡す前に。
ちゃんと聞くべきだった。
いつまで働くの?
大学行くの?
こうなる前に、聞けば良かったんだ。
怖がって逃げてたのは私だった。
もし、聞いてたら、例え辞めたとしても
結果は同じでも、中途半端じゃなかった。
やりきったと思えたかもしれない。
後悔しなかったよね。